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モードもアートもグルメも、常にアップデートが激しいニューヨーク!次に行ったときにはこの間と何か違う。あっ、また店が変わったんだ。なんて経験ありませんか?新しいランドマークが次々生まれるミッドタウン、かたやダウンタウンでは個性派ショップが次々と流行を発信。この前まではガイドブックにさえ、夜の一人歩きは危険なんて書いてなかったっけ?というようなエリアもいまではNY一のホットスポットに。観光で毎年やってきても毎回新しい発見がある街。そしてそこに住んでいる人さえも飽きさせないのがニューヨークの魅力です。
ニューヨークにくれば誰でもここに住みたいと思ってしまいますよね。ニューヨークの人口が増加を続けているのもただただ納得。必然的に住むところが必要となるので、次々と新しい住居ビルが建設され、クイーンズやブルックリンでも数々の都市開発が進められていますが、一方で昔ながらの古い街並みが残されているところも多く、新しいものと古いものを両方楽しめるのもNYの醍醐味です。超高層コンドミニアムのガラス張りのお部屋、ブラウンストーンの暖炉があるお部屋、オープンスペースのあるロフト、いろんな生活環境を提供してくれるニューヨークなら絶対に自分スタイルの生活を見つけられるはずです。
さて、コープのプレジデント(またはボード・メンバーのひとり)から正式にインタビュー合格の報告を受けたら、まず最初に自分の弁護士にその旨を伝えます。購入者の弁護士は、売り手の弁護士、コープのクロージング・エージェント(一般的にはマネジメント・カンパニーの従業員です)、銀行の弁護士と連絡を取り合いながら、最終的なクロージングの日程をリクエストします。インタビューに合格してから、一般的には5〜10ビジネス・デーの目安でクロージングの日が設定されますが、これはあくまでも一般的なスケジュールであって、これよりも早かったり、異常に遅かったりしても、何か裏で秘密の細工をされているとかそういうことはないのでご心配なく。
不動産ブローカーを通して物件を購入する場合には、今まわりでは何をしているのか、何が起きているのかを説明してくれるのであまり不安になる事もありませんが、ブローカーを通さない場合、現在の情報を逐一説明してくれる人がいないので、まわりで何が行われているのかわからず、自分だけ仲間はずれにされてるとか、もしかして私に内緒で何かたくらんでいるのではと、比較的この時期には被害妄想の傾向に走りがちです。でも何か連絡が行き滞っている場合は「もしかして今日ってユダヤ人のホリデー?」くらいに考えていればいいかと思います。とかく、弁護士やら、マネジメント・カンパニーというニューヨークにいるキーパーソンはユダヤ人が多く、私たちの知らないところで数々のユダヤ教独自のお休みがあるのです。「え〜、今度何をお祝いしてるの?またお休みして〜」みたいにイライラする事もありますが、それもこれもニューヨークならではの事情かと思います。
クロージングの日程が設定されたら、クロージングの 24〜48 時間前にファイナル・ウォークスルー( Final Walk-through )をします。これは、購入する物件が契約通りの状態になっているのかを実際に部屋を見まわって確認するものです。何故、
24〜48 時間前に設定するかというと、大抵の場合は現オーナーがぎりぎりまでその物件に住んでいることが多く、できれば引越しが終わってからウォークスルーをしたほうがいいからです。また、クロージングの日がきてもまだそこにオーナーが住んでいるという場合でも、クロージングの前日、あるいは当日になってでもウォークスルーは必ず済ませましょう。何故ならば、クロージングが終わって鍵をもらって、さぁ〜、新しいアパートへ。わくわくして行ったのはいいけど、がぁ〜ん!うっそ〜!って事になりかねないからです。って、どんなにショッキングな事が起きるか?!それはさまざまですが、とにかくクロージングが済んでしまってからは、も〜あんたと口利きたくないしぃ〜、っていう態度の人がいるので(時たまねっ)何ごとも念には念を。これまたあまり怖がらせる事ばかり伝えたくないのですが、とかく落とし穴の多いビジネスなので、何ごとも最後まで気を抜かないように、という意味です。(って、うっかり者の私に言われても説得力なしかっ?!)あっ、でもこの不動産売買に関していえば、うっかりぃ〜してたぁ〜、なんて事をいってると、あなた死んでください!とばかりに剃刀送られてくる可能性大なので、うっかり者の私も「スケバン刑事」風(ちなみに初代、斉藤由紀風)に真剣なまなざしでなめられないように注意してますので。
ではこのウォークスルーで実際何を確認するべきか。事前に、電気系統のコンセントが動くかどうかを確認するために、何か電気製品を持っていくといいかもしれません。一度、何も見あたらなかったので、思わずヘアドライヤーを持参していちいちコンセントごとにガァ
〜とやってみたことがあります(笑)。バカらしい光景だと思われてしまいますが、買うほうはかなり真剣です。でも実は電気系の確認をする器具が売っているのでそれを持参するのがスマートは方法ではあります。その他、アプライアンス(デッシュ・ワッシャー、クッキング・ストーブ、電子レンジ等)は正常に動くかどうか、お湯はでるか、トイレは流れるか、窓、クローゼット、ドア等の開け閉め等を確認します。
これは現オーナーが引越しした後でないと実際に確認することができないので、もし現オーナーがクロージングのぎりぎりまでそこに住んでいるのなら、その旨を弁護士に話して、念のためエスクロー・アカウントをいうのを設定してもらうのをお勧めします。日本には「立つ鳥跡を濁さず」ということわざがありますが、引越しに関して、特にアメリカではあまり意味を持たないようです。こちらでは、引越ししたもの勝ち!みたいに、なんだかあれもこれもと、いろんな日用品をそのまま置いていったんだか、くれたんだか分からないような物を残していく人がたまにいるからです。なので、もし引越しがクロージングの前日に間に合わないなどという場合は、「部屋の受け渡しはブルーム・クリーン(ほうきで掃く程度の状態)でお願いします」というような約束ごとを交わすか、エスクローアカウントを設定しておいて、入居してから万が一なにか問題があった場合(修理などが必要な場合)はそこのアカウントのなかからいくらもらいます、というような契約をクロージングの席で、またはその前の契約のときに弁護士同士で決めておきます。これが購入の最後のステップになります。
クロージングは当然といえば当然ですが、銀行が作業できる時間内に行われます。よって、月曜日から金曜日までの朝の9:00〜午後3:00くらいの間に設定されるのが普通です。クロージングの時はあまりにも大きな金額の小切手を切ることになるので、銀行の弁護士が銀行と電話で金額の確認をしながら作業を進めていくことになります。うまくいけばクロージングの前に弁護士からいくらのチェックを持参するように等の指示がありますが、これまた実をいうとこの金額は結構ぎりぎりにならないと弁護士にもわからないのです。クロージングを明日へ控えて、高鳴る胸を押さえ、弁護士に電話したのはいいけど、「明日のクロージングは明日にならないとわからないよ」みたいなボケた返事をされようなら、もしかして私なめられてんのか?または、私の弁護士って無責任で無能だったんだぁ〜と、最後の最後になってドラマチックになりがちですが、この最後の金額がわからないというのもあまりびっくりする事ではなくて、銀行側も正確な金額は分からないという事が多いのでそういうものなんだと思ってもらって大丈夫です。これは、銀行によって売り手と買い手の全ての費用をプラス、マイナスして最終的に一枚のチェックを売り手に渡すというところもあれば、最初に売り手に購入金額のチェックをわたして、そこから売り手は税金を払ったり、弁護士費用を差し引いたりすることもあるからです。なので、購入しま〜す、お金お支払いしま〜す。ハイ、おつり!みたいにシンプルにはいかないものです。
この時期は、インタビュー合格のときに喜び指数が頂点近くまで達し、クロージングの前日は最高に不安な気持ちになるので再度喜び指数は底辺にまで落ちていき、いざクロージングが終了してハグする時になるとまたまたぐんぐんと伸びていきマックスを超えて沸騰状態に達するという、嬉しいやら不安やらの気持ちのジェットコースター状態になります。でもこのコラムを読んでくれているみなさんは、きっと少しは安心してこのジェットコースターに乗るのを楽しんでいただけるのではないかと思います。
ジェットコースターの興奮から覚めやらぬままなんとかクロージングを済ませて鍵をもらったときの感動はひとしお。最初はなんだか乗り気じゃなかったスタジオの購入も、鍵を手にした瞬間から、なんだか本当にドラマの主人公になった気分。少なくとも私が初めてアパートを購入したときはそうでした。最初は「けっ!そうだよね、私みたいな平民はブルックリンに住まないと駄目なんだよね」みたいなイジケ状態でした。しかも、「購入するよりもマンハッタンでレントしてたほうがだんぜん素敵な人生おくれるもんね」くらいに思っていました。ところが!引越しして部屋の窓からマンハッタンの景色を眺めていたら、「あ〜、なんかいけてる。ニューヨーク恋物語!?大人だよな〜。なんかブルックリン最高!このアパートも大好き!」
鍵を手にいれた瞬間、あら不思議!そこは自分のお城。あの時の感動は今でも忘れられません。わたしの場合、きっと日本に住んでいたら独身時代に自分で不動産を購入するなんて考えもしなかっただろうなと思います。でもそこがニューヨークの摩訶不思議。どんな人でもその気にさせてくれる街です。ニューヨークの魅力を書き始めたら止まらなくなるのでまた今度ということにしますが、これからもNYCはたくさんの人を魅了して止まないと思います。ということは不動産の価値がすごく下がるということもないだろうし、もし何かのやむを得ない理由で他の都市に引っ越しすることになっても、レントに出せばきっと喜んで借りてくれるひとがいるはず。ニューヨークから引っ越すなんて考えたくもないけれど、借り手がいないかもなんて心配だけは無用みたいです。 |