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気に入った物件にオファーを出すようになれば、もうあなたも立派なプチトランプ。ニューヨークの不動産市場に一歩足を踏み入れると、不思議とニューヨークを土足で歩いているような、まるでニューヨーカーを裸にして見ているような(あっ。変な意味じゃなくて)感覚に陥ることがあります。NYの不動産市場を垣間見ると、「へぇ〜」「こわ〜ぃ」「すご〜い」の連続で、ある意味生のニューヨークが見えてくるからなのでしょう。そしてつくづくニューヨークってやっぱりすっご〜いじゃん!と実感することになります。
なんて言ったってニューヨークの過去5年間の不動産価格の上昇ぶりは目を見張るものがあります!!2倍はざら、場所によっては3倍になっているところも珍しくありません。「えっ?5年前ってつい最近のことじゃない?」なんて言ってるようではダメダメ。ちょっと気を許すと5年なんて秒速的に過ぎてしまうNYでは、あなたのその「あっという間の5年間」にいろんなことが進行しているのです。
多くのニューヨーカーがなんだかこの世の終わりを目の当たりにした9・11の同時テロ。この事件で何が不動産オーナーをぞっとさせたかというと、それはまぎれもなく不動産価格の暴落。当然、誰でもそれを心配しますよね。ところがどっこい!世間の期待を大いに裏切り、ニューヨークの不動産価格はその後もまさにうなぎのぼりに上昇しました。
ここで頭の良いみなさんは、「ということは、今から不動産を購入するとなると、すでに高値になっているわけで、これ以上の利益は難しいってことじゃない」「あ〜あ。5年前に買っとくんだったな〜」と思われるはずです。でも、探せばまだまだあるもんなんです。まだまだ手をつけられていない見知らぬ土地が。自分にも買える物件が。
なんやかんやと気に入った物件がないかと探し続けてはや数ヶ月。勇気を振り絞ってオファーを出して、まるでギャングの駆け引きのような(というのは大げさだけど)交渉をこなし、やっと売り手が納得する条件にこぎつけ、いざ契約へ。ここまでは自分の時間以外に特に出費はなかったけど、契約となると法律で定められるお約束事を交わすわけで、とりあえず適当に進めてなんて考えでは後で違法になったりと大変なことになりかねません。なので、ここは慎重に石橋をたたいて渡るつもりで真剣に。
「え〜。そう改めて言われるとなんだかこわ〜い」と思い始め、逃げ出したいような気分になるかもしれませんが、どうぞご心配なく。こういうときのために不動産ブローカーがいるわけで、そういうことを毎日やっている彼(女)らを上手に利用しちゃえばいいのです。彼女たちにとっては普通の人がドキドキするような不動産の契約も手慣れたもの。スムーズに契約が交わせられるようにガイドしてくれるはずです。
そしてさらにニューヨークでは不動産売買の契約にあたり、売り手と買い手がそれぞれ弁護士を立てます。弁護士を雇うときに大切なことは、働き者で信頼のおける人を雇うことです。日本では弁護士を雇う機会がほとんどないため、「弁護士」と聞いただけでほとんどの日本人の方が後込みしてしまうのが現状。良い弁護士を見つけると言ってもどうやって探せばいいの?と、とまどってしまう方も多いのですが、実際に弁護士を使ったことのある友人、知人に尋ねるのが一番よいかと思われます。すぐに見つからなくても、知り合いの知り合い、そのまた知り合いでもいいですので、なるべく実際にその弁護士を雇ったことのある人から紹介してもらいましょう。
この時に気をつけていただきたいのは、不動産を専門に扱う弁護士に依頼するということです。なぜならば、どんなに評判の高い弁護士でも、例えば彼が犯罪専門の弁護士だったりすると、彼はいつも裁判所に出向いていてオフィスにいないということが多々あるからです。ちなみに私が考える良い弁護士とは、メッセージを残したら必ず連絡してきてくれる人。とっても単純なことなのですが、立派な人に限っていくら待っても電話がかかってこなかったりして、仕事をするうえで最低限の認識に欠けていたりするからです。
費用については、これも高ければ良い弁護士で、安ければ駄目かというとそうでもありません。ごく一般的なコープやコンドの契約であれば、1,300ドルから2,000ドルあたりが相場でしょう。良い弁護士が見つかったら、まずは不動産の購入にあたりあなたを雇いたいけれども費用はどれくらいか?その費用には何が含まれているのか?料金の支払いはいつか?などを聞きます。その答えが納得するものであれば、費用などの点を明確にしてからお願いしましょう。速達を二回送ったから$50とか、コピー代$50みたいに、後になって思わぬ追加料金を要求されることもあります。いつも確認を忘れずに!
弁護士が決まったら、売り手に自分の弁護士の連絡先を知らせます。そうすると売り手の弁護士が買い手の弁護士に契約書を送ってきます。買い手の弁護士は、契約内容の確認と同時にデュー・デリジェンス(Due
Diligence)と呼ばれる購入物件についての適正評価を行います。物件を検査して特に問題がなければ、買い手側の義務等の説明がありますので、その義務を納得の上で契約書にサインをします。その時に、頭金のチェックを弁護士に渡します。弁護士は契約書に受け取ったチェックを添付して売り手の弁護士に送ります。今度は売り手側の弁護士が売り手と契約内容を確認して、契約書にサインをします。売り手がサインをした時点で、売り手側には不動産を売る義務が発生し、買い手側には購入する権利が発生してきます。「あっ。サインしちゃった!どうしよう・・・」と思ったところで後の祭り。というのは冗談ですが、もうここまでくればあとは前進あるのみです。 |