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セントラルパークでの日向ぼっこにも飽き、本当はあまり乗り気ではないけれど教養磨きのために人気のオペラにも大枚はたき、巷で話題のレストランも知り尽くしてる。というニューヨークの女性たちのみなさ〜ん。今月は、そんなみなさんのために次なるお勧めの休日の過ごしかたをご紹介しちゃいます。なんと!いままで豪華にお休みを過ごしていたのに、突然がっくりするくらいお金のかからない休日の過ごし方。じゃ〜ん!それはオープンハウスめぐりです。
オープンハウスとは、不動産ブローカー、または不動産オーナーが週末などに、希望者が売り出し中の不動産物件を自由に見学できる機会として開催するもので、誰でもアポイントなしで気軽に立ち寄ることができます。また最近のトレンドとしては、サックスやブルーミングデールズなどのデパートが木曜日の夜だけ遅くまでオープンしているように、会社の帰り道にショッピング感覚で気軽に立ち寄れるようにと、木曜日の夜にオープンハウスを開くところも多くなっています。
さてさて、「不動産って私にも買えるのかも?」と思いはじめてから、かれこれ数日がたち、新聞を読んでいても、なんとなく最後の方のページにあるクラシファイドに目が行き、「えっ、これって安いんじゃないの?」「ちょっと〜、こんな値段のところに住む人ってお姫様かしら?」「文章を読む限りでは、どうみてもこの2つの物件ほとんど同じ条件なのに、どうして片方は倍の値段なわけ?」「このスカイライトってどういう意味よ?」などなど、少しづつ不動産に関する疑問が浮かび始めたあなた、オープンハウスにレッツ・ゴォ〜!です。まずは社会科見学のつもりで、少し不動産市場のお勉強に行ってみましょう。
その前に、不動産広告を見ていると必ず出てくる「コープ」と「コンドミニアム(コンド)」について説明しておきますね。まず「コープ」(Cooperative/Co-op)については、コープの物件を買うということは、その建物を経営するコーポレーション(会社)の一員(株主)になるということを意味します。そして、コンドミニアム(Condominiums/Condo)を買うということは、自分がその不動産の所有者になるということです。なので、コープを購入する際には、他の株主(シェア・ホルダー)との面接があり、このコーポレーションの一員になるにふさわしいと判断された人間だけが、晴れて物件を購入(=オーナーになる)ことができるのです。「ぎゃ〜、なんじゃそりゃ?」と思うかもしれませんが、そうそう毛嫌いするようなものでもありません。大学生の頃、ターム・ペーパーを提出した後の、先生とのインタビューに似た感覚でしょうか?!
コープの場合は購入価格の20%を頭金にいれて、あとの80%を不動産ローンで組むというのが一般的な目安です。あくまでもコープ=会社(コーポレーション)なんだと考えるとわかりやすいと思うのですが、一般の会社でもそれぞれの会社によって入社する際のハードルの高さが違うように、コープでもそれぞれで購入者に対する入居規定が違うだけのことなのです。ですので、必ずしも「げっ、そんな面接があるような面倒な物件はこっちからお断りだわっ!」と最初からサジを投げる必要はまったくありません。なぜなら、自分のライフスタイルにあったコープを必ず見つける事ができるからです。なのでご心配なく!
ちなみにニューヨークにあるコープとコンドの大まかな割合は、コープが80%にコンドが20%となっていて、圧倒的にコープの割合のほうが多いことはご存じでしたでしょうか。では、なぜNYにはコープが多いのでしょうか?それは、本当にさまざまな人間が混沌と生活しているNYならではの、安全に暮らすためのセーフティネットみたいなもののようです。「ほらぁ〜、金だ!カネ〜!」みたいな人が、「文句あっかぁ〜!金もってるんだからこのビルに住まわせろ」という勢いで、いきなり隣のアパートに引越してくるかと思うと恐いじゃないですか。「あの人、お金もってるみたいだけど、もしかしてドラック・ディーラー?どうしよう、いつかロビーで撃ち合いがあったら・・」全くもってこれは極端な例ですが、NYではあり得ない話でもないのです。お金は持ってるけど、どこで何をやってる人だかまったくわからないみたいな人が多いニューヨークでは、「お金をもってるだけじゃ、ダメなのよ。同じビルに住むならきちんとお約束が守れる人じゃないと」っていう物件が多いのはなんとなくうなずけるかと思います。
それとは別にコンドの購入には、一般的は10%の頭金で、お金さえあれば殆ど誰でも購入可能なのと、不動産所有者はあくまでも個人なので、自由に不動産を利用できる(当たり前、自分のなんだからっ。)という意味で、将来的に賃貸に出したい時などには有利です。じゃ〜、コンドがいいんじゃないの?と思うかもしれませんが、ニューヨークの不動産市場の80%以上がコープの形態をとっていることを考えると、やはり安心して住めるコープを選ぶひとが多いことも事実みたいです。やっぱり、同じビルに住んでる人がちゃんとした仕事をしてて、生活のレベルもある程度一緒だと安心なのです。それでもコンドが買いたい人は、残りの20%の物件のなかから探すことになりますので、当たり前の話しですが、物件の選択の幅がかなり狭まってしまいます。
それでは、コープとコンドの違いがわかったところで、肝心のオープンハウスの見つけ方ですが、ニューヨークで不動産の情報が一番多いのはなんといってもニューヨークタイムズ紙で、同紙の日曜版、またはウェブサイト(www.newyorktimes.com)で、探すのがもっとも一般的です。紙面やウェブサイトの物件リストを見ていると「Open
House, Sun, 1-3」というような記載があり、その中には「このビル知ってる。前から入ってみたかったんだよね」というようなアパートが必ずあるので、まずは身近なところからリストアップしていくのがいいと思われます。それから「きゃ〜、こんなところ買いた〜い」といった具合にドンドンとモーティべーションを上げるてみるのもいいかもしれません。
さて、実際にオープンハウスへ行ってみると、そこでは不動産エージェントが目をギラギラと光らせて「でっ、予算はどれくらいで、いくら持ってるの?」などと、一般の会話ではありえない、繊細さのかけらもないような質問をどかどかとしてくるかと思いますが、そんなことは気にせず、はっきりと「これから購入を考えてるから、今はとりあえず見るだけです」(だから私を無視してください)くらいの態度で接しましょう。向こうも、はぁ〜、じゃ〜ど〜ぞっ、その代わり私忙しいから話かけないでねっ。と態度を代えて去っていくかと思います。(キャー。私こんなこと言っちゃって大丈夫かしら??)
それで、なんだかんだと10件もみているうちに、「あそこのビルは暗い」とか、「エレベーターがぼろい」とか、「やっぱりドアマンほしい」、「天井はこんなのがいい」、「キッチンに窓って必需品だわ」、「バスタブないと駄目でしょ」などなど、いろいろと浮かんできて、「私はこうじゃないと絶対に駄目なんです」っていう項目がいくつか見つかるかと思います。そして反対に、「トイレに窓あると最高だけど別になくても死なない」、「景色あった方がいいけど、景色あるのとないので$50,000も違うなら別にいらない」、「上と下の階だと上の方が$10,000高いなら下にするわっ、断然〜!」みたいに、実際にお金を出すとなるとこれは我慢できるという項目もわかってきたりします。そうこうしてるうちに、なんだか自分のライフスタイルの見直しもできてきちゃうのです。そしてライフスタイルの見直し(またはリストラとも言う)をしたところで、次回はシビアにお金の話になります。 |